ポルノグラフィティのライブDVD・アルバム・シングル・カップリングを徹底的に語る件

ポルノグラフィティのライブDVDとアルバム・シングル・カップリング全作品を、ファン歴15年の筆者がわかりやすく比較・解説していきます。はじめてのライヴDVD選びにも、参考にしてみてください。

【最新】ポルノグラフィティのアルバム全作品を徹底比較

(2019年3月29日更新)

 

ポルノグラフィティの東京ドームライブ開催が決まりましたね。
「ポルノグラフィティのファンになったけど、どのアルバムから聴いていこうかな。いきなり全部聴くのはハードル高いし…」という、そこのあなた!

ポルノグラフィティファン歴15年(=ファンクラブ会員歴)のわたしが、これまで発売されたポルノグラフィティのオリジナルアルバム全作品を徹底比較し、あなたの「はじめてのポルノアルバム」をお手伝いいたします。

徹底解説ということで、ランキングはつけません。公平性と主観性をミックスさせつつ、各アルバムの特徴をご説明していきます。気になるアルバムから聴いてみてください!

ちなみに、コチラではライヴDVDについても解説しています。あわせて楽しんでくださいね。

 

BUTTERFLY EFFECT(2017)

収録曲数:14

収録シングル:『LiAR』『真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ』『THE DAY』『キング&クイーン』『Montage』

収録時間:59分

コメント:ロックナンバー『THE DAY』で始まり、ポップな応援ソング『キング&クイーン』で締める流れは王道。ただし、その間の一曲一曲がシングル・アルバム曲ともに非常に立っており、アルバムとしてのまとまりには欠ける。ファンとしては、その挑戦の跡に喜びを感じる作品。新橋のSL広場でゲリラ披露した『Working men blues』は、MVに吉田沙保里選手が出演していることでも少し話題に。

RHINOCEROS(2015)

収録曲数:14

収録シングル:『俺たちのセレブレーション』『ワン・ウーマン・ショー ~甘い幻~』『オー!リバル』

収録時間:55分

コメント:全アルバムの中で最もクールな始まり方を見せるアルバムだが、全体としては「アツめ」の曲が多い。『オー!リバル』から『AGAIN』までを多彩に歌い分ける、ボーカル岡野の進化した歌唱力は必聴。ギター新藤がボーカルを務める『Hey, Mama』もひとつの聴きどころ。

PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary “ALL TIME SINGLES”(2013)

収録曲数:42

新規収録曲:ひとひら

オリジナルアルバム未収録曲:『カゲボウシ』『瞬く星の下で』『青春花道』『東京デスティニー』

コメント:デビューシングル『アポロ』から最新シングル『東京デスティニー』まで収録された豪華ベスト版。ぜんぶ聴くと4時間ほどになる。ポルノ初心者の方には、ぜひこの曲でポルノの基礎を知った上で、アルバムツアーDVDを見てほしい。

PANORAMA PORNO(2012)

収録曲数:15

収録シングル:『君は100%』『EXIT』『ワンモアタイム』『ゆきのいろ』『2012Spark』

収録時間:68分 

コメント:∠TRIGGERから2年を経た今作では、ボーカル岡野の楽曲が増えたのが印象的。『はなむけ』のようなあっけらかんとした曲から『カシオペヤの後悔』のようなシリアスなサウンドまで、ポルノの真骨頂ともいえる幅広いテイストの楽曲がおさまったアルバムで、個人的にはライヴツアーとあわせて、新章突入という雰囲気を感じた。

∠TRIGGER(2010)

収録曲数:13

収録シングル:『今宵、月が見えずとも』『この胸を、愛を射よ』『アニマロッサ』『瞳の奥をのぞかせて』

収録時間:57分

コメント:一曲目の『∠RECEIVER』が象徴するような、重いサウンドが特徴的なアルバム。最後に収録されている『ロスト』が次のシングルかつ、次のアルバムの最初の曲の伏線になっているのも、おもしろい試み。1stアルバム収録の『Century Lovers』に代わるライヴ映えの曲『ネガポジ』もここで生まれた。

PORNOGRAFFITTI BEST ACE(2008)

収録曲数:13

新規収録曲:『A New Day』

オリジナルアルバム未収録曲:『あなたがここにいたら』『ギフト』

コメント:ポルノ屈指の人気曲『ハネウマライダー』から始まり、疾走感のある新曲『A New Day』で締める、王道のような流れのベストアルバム。『Winding Road』から始まり、シングルとアルバム曲の入り混じるバラードパートも聴き応えあり。

PORNO GRAFFITTI BEST JOKER(2008)

収録曲数:13

新規収録曲:『m-FLOOD』『約束の朝』

オリジナルアルバム未収録曲:『痛い立ち位置』『Love, too Death too』

コメント:情熱的な当時の最新シングル『Love, too Death too』で始まり、ゆったりとあたたかい新曲『約束の朝』で締める、贅沢な構成。全体として熱情に満ちた楽曲が多い。配信しか行なわれなかった、ライヴツアー「OPEN MUSIC CABINET」の中心楽曲『m-FLOOD』が聴けるのも、これだけ。

PORNOGRAFFITTI(2007)

収録曲数:11

収録シングル:『リンク』

収録時間:46分

コメント:前作「m-CABI」からわずか9ヶ月という短期間でリリースされた、バンド名アルバム。これまで多くの楽曲を手がけた本間昭光氏の手を離れようとするふたりの意志が表れた今作は、11曲46分にひとつの世界がギュッと濃縮されており、「気づけば聴き終わっている」という感覚になる。刺激的な一曲『My 80's』では、曲のテイストについてふたりの解釈が分かれたとか。

m-CABI(2006)

収録曲数:17

収録シングル:『NaNaNaサマーガール』『ジョバイロ』『DON'T CALL ME CRAZY』『ハネウマライダー』『Winding Road』

収録時間:62分

コメント:収録曲数が多いのは、インタールードの影響。曲同士をパート分けしてつなぎ合わせ、物語の起承転結を聴いているような仕上がりになっている。一発録りの『月明かりのシルビア』や、ギター新藤の飼い犬スゴロクの鳴き声を入れた『グラヴィティ』のような遊び心と、『横浜リリー』のようなしっかり聴かせる曲のバランスが良い。

THUMP(2005)

収録曲数:14

収録シングル:『シスター』『黄昏ロマンス』『ネオメロドラマティック』『ROLL』

収録時間:63分

コメント:2人体制となって初のアルバム。過去4作と比較するとポップさが際立っている。『Twilight, トワイライト』のような挑戦的な曲から、『東京ランドスケープ』や『Let's go to the answer』といった所信表明を感じさせる曲まで、新生ポルノグラフィティの気概を受け取ることができる。

PORNO GRAFFITTI BEST RED'S(2004)

収録曲数:13

新規収録曲:『フィルムズ』

オリジナルアルバム未収録曲:『愛が呼ぶほうへ』『ラック』

コメント:ポルノグラフィティ初のベストアルバム。HOTをキーワードにした情熱的な楽曲が中心ということもあり、『ミュージック・アワー』、『Century Lovers』、『ジレンマ』など、ライヴ頻出曲が多数収録されている。また、世界観に 愛 が欠かせない曲が多いのも特徴。

PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S(2004)

収録曲数:13

新規収録曲:『まほろば〇△』

オリジナルアルバム未収録曲:『音のない森』『メリッサ』

コメント:ポルノグラフィティ初のベストアルバム。COOLをキーワードにした楽曲で構成されているが、こちらも『アポロ』、『アゲハ蝶』、『メリッサ』など、押しも押されぬヒット曲ぞろい。ライヴではヘソ曲として登場する『渦』や『音のない森』も、こちらのアルバム。

WORLDILLIA(2003)

収録曲数:14

シングル曲数:『Mugen』『渦』

収録時間:63分

コメント:アルバム全体を通して、落ち着きや一種の暗さを感じる。『Mugen』や『CLUB UNDERWORLD』といったライヴに欠かせない曲がある一方で、『渦』や『カルマの坂』のようなライヴに深みを与える、いわゆる”へそ”の曲が多いのが特徴。

雲をも掴む民(2002)

収録曲数:13

シングル曲数:『アゲハ蝶』『ヴォイス』『幸せについて本気出して考えてみた』

収録時間:57分

コメント:代表曲『アゲハ蝶』を筆頭に、9.11テロをきっかけにつくられた『敵はどこだ?』や珠玉のバラードの『ハート』、3人の故郷である因島の情景を描いた『Aokage』など、アルバム3作目にして引き出しの多さとクオリティの高さを見せるアルバム。

foo?(2001)

収録曲数:12

シングル曲数:『ミュージック・アワー』『サウダージ』『サボテン』

収録時間:56分

コメント:『ミュージック・アワー』、『サウダージ』、『サボテン』の3シングルをヒットさせたそのままの勢いを感じる2ndアルバム。元気な曲が多い印象で、『オレ、天使』や『空想科学少年』などライヴに定着した曲も数多く収録されている。

ロマンチスト・エゴイスト(2000)

収録曲数:13

シングル曲数:『アポロ』『ヒトリノ夜』

収録時間:61分

コメント:『アポロ』、『ヒトリノ夜』を収録したデビューアルバム。彼らも語るとおり、収録された13曲すべてから、他のアルバムにはない圧倒的なエネルギーを感じる。ライヴ最定番曲の『Century Lovers』や『ジレンマ』、『マシンガントーク』に、デビュー前から演奏していた『ライオン』など、ファン必聴の一枚。

 

あなたは、どのアルバムから聴いてみたいと思いましたか?よろしければ、下の方でコメントも残していただけると励みになります!(質問も大歓迎です)
つづいて、ライブDVD紹介も読んでみてくださいね。